JANUARY 2014 First Concerts of the Year – Making Music with Young Musicians

2014年の初仕事は、ドイツのユースオーケストラと共にまわったドイツ~イタリア・ツアーでした。 14歳から19歳の才能ある音楽家たちが、3週間寝起きを共にし、一緒に練習をして演奏するのです。もちろんその間、中学や高校は欠席しての参加です。
プログラムはメシアンの『異国の鳥』と、ブルックナーの『交響曲第6番』。
特にメシアンによる打楽器、管楽器とピアノのための曲『異国の鳥』では、演奏者一人一人が色々な鳥の鳴き声を演奏します。これは若い音楽家たちにとって、まったく新しい音楽の世界。
個人個人がよく準備をしてあった上、ベテラン指揮者であるマエストロ・ザゴルゼックの明確な指導もあり、リハーサルも大変スムーズでした。
ツアー開始の3日前に、それまでの練習の緊張をほぐすため、オールナイトのパーティが開催されました。察しのよいオトナなスタッフの皆さんは、事前にしっかりとお昼寝していたようですが、案の定、朝の5時まで盛り上がったそうです。
ツアー初日の前日には、音楽的にリラックスするため、この数日間で出来上がった室内楽グループの内輪の発表会があり、私も若い音楽家たちとメシアンの四重奏の中の一曲を演奏しました。
<演奏後>

ティーンエイジャーが90人も集まると、一日が24時間では足りません。日中は練習に集中、次の会場への移動、そして演奏会での緊張…と、慣れないことの連続で、どうしても睡眠不足になってしまいます。同行したお医者様も、24時間休む暇がありません。

さて、いよいよツアー初日の音楽会。場所はドイツの古都ボンでした。会場となるホールは、このベートーヴェンの街にある、自然博物館の中にあります。この建物の屋根が、なんと『異国の鳥』を弾くにはうってつけの場所!渡り鳥のための国際空港だったようです。

<音楽会のポスター>

この日はFM収録も入っていましたが、皆堂々と、活気のある演奏を披露しました。練習の成果を全て発揮してお辞儀をする若者の顔は、本当に嬉しそう。一緒に弾いていた私も、とても幸せな気分でした。

コンサート後半は、ブルックナーの『交響曲第六番』という、60分を超える大曲。若さ溢れる演奏に、客席は熱狂的な拍手が沸き起こりました。客席の中には、”バイオリンの3段目は私の娘よ!”と嬉しそうに話すお母さんや”ホルンのソロは素晴らしい、さすが我が息子!”と誇らしげなお父さんも。

その後、ドイツ、イタリアと、合計7か所で演奏をしましたが、その度に音楽的にも社会的にも貴重な経験を積んでいく音楽家の卵たちは、本当に恵まれていると思いました。
現在世界の舞台で活躍している、バイオリニストのテツラフ、ビオリストのツィンマーマン、そして、オーケストラで弾いているドイツ中の演奏家たちが、20年、30年前には、このユースオーケストラで弾いていた方々だそうです。
今回ご一緒した若い音楽家たちとも、きっと10年、20年後に、また別のかたちで、どこかの舞台で一緒に演奏することがあるでしょう。その日がくるのを楽しみにしています。

ツアー中、イタリアのトリノで突然MUJI (無印良品)のお店に遭遇。何だか嬉しい気分に。イタリアで見ると、このお店の雰囲気もイタリア風に見えるのは気のせいでしょうか?

イタリア、ベニス。モーツアルトが1771年に滞在した家。

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